マスタービルダー、アンディ・ヒックスによるワンオフのマスターピース。ブラックガード期と呼ばれる52テレキャスターをベースにマスタービルダー厳選の軽量木材を使用、ハンドメイドによるヘヴィレリックにて仕上げられています。ピックアップには50-51年製の仕様を忠実に再現したハンドワウンド製のブラックガードを搭載、さらにはRSD（Reseach Special Design）と呼ばれるカスタムショップ専属のエンジニアによって発案されたブリッジを採用、正確なオクターブピッチが取れるようアレンジされています。

Andy Hicks

Nirvana、Black Sabbath、Metallicaの影響を受けた10代を過ごしたアンディは、20代前半に地元でロックバンドを結成。バンド活動を通して自身のピックアップやワイヤリングを改造してギターをカスタマイズしていくことに興味を持つようになりました。

2009年、アンディはこのギター製作への情熱を真剣に追求すべく、ハリウッドのGuitar Craft Academyに入校、卒業後Jackson Custom Shopでフレットのドレッシング作業することでギタービルダーとしてのキャリアをスタートしました。2013年〜2018年、Gretsch Custom Shopの元シニアマスタービルダー、ステファン・スターンに師事し、アシスタントとしてスキルを身に付けていきます。この期間、アンディは様々なアーティストと仕事をします、代表作としてMalcolm Young “Salute” Jetが挙げられます。2018年、アンディはハイエンドブティックギター会社のリードビルダー兼プロダクションマネージャーを務め、その後ジェームス・タイラーにスカウトされてサンフェルナンド・バレーのショップのプロダクションを監督することになります。

フェンダーへの復帰についてヒックスは、「フェンダーに戻り、業界で最も名高いカスタムショップの一員となり、才能あるビルダーに囲まれて、信じられないほど刺激的で身が引き締まる思いです。また、故郷に帰ってきたような気持ちにもなります。」と語っています。 ギターに関して言えば、アンディは演奏と製作の双方に情熱を注いで取り組んでいます。これらの二つの情熱は、ギター製作に対するアプローチとも密につながっていると彼は確信しています。「私はギタリストと交流するのが大好きです。彼らの要望をヒアリングし、１本のギターに落とし込んでいく作業ほど素晴らしいことはありません」と語っています。