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VINTAGE CUSTOM COLLECTION
Fenderギターは、1950年代に登場してから現在に至るまでエレクトリックギターを代表的するモデルとして世代を問わず世界中のプレイヤーから高い評価を受けています。 2018年にフェンダーカスタムショップより新たに登場するVINTAGE CUSTOMは、そんなFenderギターの“ルーツ”に焦点を当てたコレクションです。
発売当初には採用されていたが直ぐに変更されたスペックや、試作段階でしか見受けられないレアな仕様を取り入れていますが、実は現在のプレイヤーにとってはとても機能的であるという新たな発見もありました。オリジナル・フェンダーに敬意を表し、伝統を継承しつつも機能性に優れたVINTAGE CUSTOMは、これからのフェンダーカスタムショップの新機軸といえるでしょう。
VINTAGE CUSTOM 1955 STRATOCASTER®
1955年初期型のストラトキャスターで、’54年型のピックアップ・カバーと’55年型のコントロール・ノブを搭載しています。7.25インチ ~ 9.5インチのヴィンテージ・コンパウンド・ラジアス指板は、極めて稀ですがオリジナル期に存在していました。もっとも当時は意図した仕様ではなかったでしょうが、今日のプレイヤーにとって機能的に優れた仕様です。そして、これまでよりも少しだけ高さのあるフレットを採用しました、これによりロー・フレットからハイ・フレットまで馴染みやすいフィンガリングを可能にします。
ボディに施された“フラッシュ・コート・ラッカー”は、カスタムショップ初の塗装技術です。通常クリアコートを施した後に行うバフ掛け処理を省く事によって長年扱われる事のなかったオリジナル器の風合いをもたせながらも、極めて薄い塗膜にすることで木材が呼吸できる環境を作り、木の鳴りを重視した素晴らしいトーンが特徴です。
Model#:9235000560
VINTAGE CUSTOM 1959 STRATOCASTER®
ストラトキャスターにスラブボードのローズウッド指板と3プライ・ピックガードが採用されたのが1959年です。8点止めの3プライ・ピックガードは歴史上極めてレアな仕様です。
Model#:9235000562
VINTAGE CUSTOM 1950 DOUBLE ESQUIRE®
2ピックアップ・バージョンのエスクワイアと聞くと違和感を覚える方もいらっしゃると思いますが、実際、2ピックアップ・エスクワイアはブロードキャスター(のちのテレキャスター)発売前に存在したのです。フェンダー・スパニッシュ・スタイル・エレクトリックの元祖といえば1ピックアップ・バージョンのエスクワイアですが、当時のマネージャーであったドン・ランドールがレオ・フェンダーに2ピックアップのエスクワイアを探しているプレイヤーがいると進言した事によりネック・ピックアップが搭載されたエスクワイアが作られました。しかし、これが混乱を招き『1ピックアップと2ピックアップと、どちらが正式な仕様なのか?』とユーザーからの問い合わせが起こってしまったことから、一旦エスクワイアを生産完了にして2ピックアップのブロードキャスターを投入、エスクワイアはまもなく1ピックアップ・バージョンのみが再投入されたのです。
このモデルの初期試作品にはコンパウンド・ラジアス指板とともにVネックシェイプが存在していました。
Model#:9235000563
VINTAGE CUSTOM 1959 TELECASTER® CUSTOM
初めてボディ・バインディングを施したカスタム・テレキャスターが誕生した1959年仕様に基づいています。
Model#:9235000564
VINTAGE CUSTOM 1951 PRECISION BASS®
フェンダー・ベースのオリジナル・バージョンです。当時と同じファイバー製ブリッジ・サドルを搭載していますが、スチール製サドルも付属しています。