#FenderNews / ベースストリングス 101
ベースストリングス 101
下記のヒントを参考に、ベースストリングス(弦)を色々と試してみましょう。
ほとんどのベースプレイヤーは、ラウンドワウンドと呼ばれるベースストリングスを使用しています。でも、ベースストリングスには、フラットワウンド、テープワウンド、グラウンドワウンド(ハーフワウンドとも呼ばれます)など様々なタイプがあります。ぜひ色々と試してみて自分のサウンドを見つけてみましょう。
下記の簡単なベースストリングスの種類についての説明を参考にしてみてください。
ラウンドワウンド(Roundwound)
最も一般的に使用されているベースストリングスはラウンドワウンドでしょう。通常は、ステンレスの芯線に角が丸くなっているステンレススティールまたは、ニッケルのワイヤを巻きつけてあります。ステンレススティールが巻きつけてあるものは、より明るく、大きな音量になります。ファンクミュージックや、ロックに適した明るくクリアなサウンドの為、非常に多くのベースプレイヤーに愛されています。ただし、表面が多少ざらついている為、他のタイプに比べフレットの減りが早く、またフィンガーノイズが発生します。
ラウンドワウンドのベースストリングスは、1960年代初頭にイギリスのロトサウンド社によって開発されました。The Whoのジョン・エントウィッスルの要望により、彼のピアノを連想させるトレブリーでテクニカルなプレイを補完するために開発されたと言われています。1970年代まで普及することはありませんでしたが、それ以降はベースストリングスの中で最も人気を集めてきました。
フラットワウンド(Flatwound)
フラットワウンドのベースストリングスは、ステンレスの芯線に断面が四角いタイプのワイヤを巻きつけたものです。表面が滑らかで、ジャズやモータウンに適した、温かみのあるまろやかなサウンドになります。また、ラウンドワウンドと違い表面がざらついていないので、フレットレスベースに適したストリングスと言えるでしょう。
1950年代初頭に、世間に広まったエレクトリックベースにとって、何年もの間フラットワウンドが唯一の選択肢でした。1960年代初頭にラウンドワウンドが開発されたからも、しばらくの間はポピュラーミュージックを支配していたと言えるでしょう。その後、ロック、ポップ、ファンクやカントリーミュージックの繁栄により、人気は衰えましたが、トラディショナルなジャズプレイヤーにとっては今でも欠かせないものとなっています。また、独自のサウンドを求めたプレイヤー達(IRON MADENのスティーブ・ハリスなど)の影響で、ロックやポップスの世界でもある程度の地位を取り戻してきています。
テープワウンド(Tapewound)
滅多に御目に掛かることはありませんが、金属の芯線にナイロンのテープを巻きつけたテープワウンドというものもあります。フィンガーピッキングも容易で、最もアップライトベースに近い感触が得られると言われています。より滑らかで、深みのあるサウンドが得られます。
グラウンドワウンド/ハーフワウンド(Groundwound or Half-Round)
グラウンドワウンド/ハーフワウンドのストリングスは、ラウンドワウンドの表面を研磨して滑らかにしたものです。ラウンドワウンドのように明るいサウンドを出力しますが、表面が滑らかな為、フィンガーノイズは少なくなります。
もし、迷ったらまずはラウンドワウンド(Roundwound)を選択してみるのがおすすめです。その後、求めるサウンドに合わせて色々タイプを試してみるといいでしょう。