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初心者のためのギタースケール5選
このハンディガイドが、フレットボード上でのスムーズな移動やカッコいいフレージング作りにきっと役立ちます。
ギターと関わる中で“スケール”という言葉を耳にしたことがあるでしょう。しかし、スケールっていったい何?って思ってる人もいるでしょう。
基本的にスケールとは、上昇或いは下降する一続きの系統化された音符の連続です。スケールの練習を通じてフレットボード上の音階に慣れると同時に、自分の音楽的な耳も鍛えられます。さらにスケールは、オリジナルソングのメロディを組み立てるための骨組みともなります。
以下に、5種類の基本スケールをダイヤグラム付きで解説していきます。
Aマイナーペンタトニック(5thポジション)
ペンタトニックスケールは5つの音で構成され、特にロックやブルーズのリフ、ソロ、メロディのためには知っておくべきポピュラーなスケールです。5thポジションの2オクターブに展開するAマイナーペンタトニック・スケールは覚えやすく、フレットを押さえる手の力も鍛えられます。
Aマイナーペンタトニックスケールを使った有名な曲としては、『Stairway to Heaven』(Led Zeppelin)や『Hoodoo Bluesman』(Junior Wells)など数多くあります。
Eマイナーペンタトニック
オープン・ポジションのEマイナー・ペンタトニック・スケールは、ソロ・プレイにおける出発点になります。代表曲としては『How Many More Times』(Led Zeppelin)、『Back in Black』(AC/DC)、『Rumble』(Link Wray)などがあります。
Cメジャースケール(オープンポジション)
Cメジャースケールを習得することは、Cキーの理解につながります。また音階にシャープ(♯)やフラット(♭)が付かないため、作曲の入門として最適です。例えばB弦1本でCメジャー・スケールを表現すると(上昇)、1フレット目(ド)からスタートして全音移動(ドからレ)→全音(レからミ)→半音(ミからファ)→全音(ファからソ)→全音(ソからラ)→全音(ラからシ)→半音(シからド)、という音で構成されています。1本の弦だけで『きらきら星』を演奏できてしまいます!
Cメジャースケールは、複数の弦を使ったオープンポジションでプレイされることも多いです。
Gメジャースケール(オープンポジション)
Cメジャースケール同様、GメジャースケールもG弦1本で表現できます。G弦の開放から始まり、Cメジャーと同じく全音移動→全音→半音→全音→全音→全音→半音で構成されています。
GメジャースケールもCメジャー同様、6弦全てを使って表現するのが一般的です。Gメジャースケールの練習によって、押さえる手の小指も鍛えられます。
Eハーモニックマイナー(オープンポジション)
Eハーモニックマイナースケールは、クラシック、ジャズ、メタル系の楽曲でよく使われています。または、ソロにひと捻り加えたい時にも有効です。Eハーモニック・マイナー・スケールを高E弦のみで表現すると、開放弦から始まり、2音目は2フレットを押さえ(全音)→3フレット(半音)→5フレット(全音)→7フレット(全音)→8フレット(半音)→11フレット(短3度)→12フレット(半音)、という音階になります。
他のスケール同様、6弦全てを使ってEハーモニックマイナースケールを表現する方が、より実践的です。