#FenderNews / アクティブとパッシブ、2つのピックアップの違いについて
アクティブとパッシブ、2つのピックアップの違いについて
それぞれの仕組みとトーンへの影響について知ろう
もしあなたがエレキギターかベースを手にしたばかりであれば、次々と登場する専門用語に戸惑っているかもしれません。リサーチを進めていくうちに、「パッシブ」と「アクティブ」という用語を目にする可能性は高いでしょう。とてもテクニカルな響きがありますが、エレクトロニクスにおけるパッシブとアクティブの定義は非常にシンプルで、エンジニアリングに関する知識がなくても簡単に理解することができます。
パッシブ型
- ・最もシンプルであり、電子回路における最も一般的な仕組み
- ・ギターおよびベース内部に増幅回路を持たない
- ・シグナルに対してエレメントの削減のみ可
パッシブ型のギターとベースに搭載されているピックアップは、ワイヤーのコイルに包まれたごくベーシックな磁石からできています。この仕組みで生まれる磁界では、弦の振動が微弱な電気信号を発生させます。このシグナルが楽器のケーブルを通じて、信号を増幅させるアンプへと送られます。
アクティブ型
- ・ギターおよびベース内部に増幅回路を持つ
- ・シグナルに対してエレメントの追加と削減が可能であり、EQ、フィルター、フィードバックコントロール等が使用可能
- ・パッシブ型に比べ、電気的干渉に強い
- ・本体内部に電源を持つ(通常は9ボルト電池で動作するプリアンプ)
- ・パッシブ型の楽器よりも高価な傾向
アクティブ回路はベースに多く見られ、明るくクリアで、立ち上がりの速い(スラップベースに最適)トーンが特徴です。またメタルのギタリストが好んで使用する高パフォーマンスのギターには、アクティブ式のピックアップが採用されているケースが少なくありません。フェンダーのアクティブ型ギター/ベースとしては、 Deluxe Active Jazz Bass®、 Deluxe Active Jazz Bass® V、 Jim Root Stratocaster®、 Jim Root Telecaster®、 Jim Root Jazzmaster®、 Squier® Contemporary Active Stratocaster® HH 等があります。
アクティブ型の楽器で注意すべきことは、内臓の電源が消耗している状態では機能せず、パッシブ式での使用も不可能となる点です。