#FenderNews / ギターでDマイナー7thコードのコードを弾く方法
ギターでDマイナー7thコード
今回は"Dマイナー7th"の弾き方を学びましょう。
Dマイナー7th（Dm7）コードは、Dmと似た響きを持っていますが、短7度の音程を追加することで、まるで利き手に質問をしているような、不思議な感覚をもたらします。憂鬱で不安な感覚を与えるため、ブルースのコード進行に取り入れるのに最適なコードとも言えるでしょう。では、実際どうやって弾くのか見ていきましょう。
Dマイナー7thコードを構成する要素
Dマイナー7thは、Dマイナーのコード（D、F、A）と同じ音に、ルートから短7度の音（C)が追加されることで、独自のサウンドを生み出しています。実際のノートは下記の通りです。
- D、F、A、C
Dマイナー7thの演奏方法
Dマイナー7thを弾く方法はいくつかありますが、最も一般的な2つの方法を見ていきましょう。
オープンポジションでの演奏方法
最も一般的な演奏方法はこのオープンポジションでしょう。まずはこの演奏方法をマスターしましょう。2弦（B弦）の1フレットと、1弦（E弦）の1フレットを人差し指で押さえ、3弦（G弦）の2フレットを中指で押さえてみましょう。
- ■ 人差指で2弦（B弦）と1弦（E弦）の1フレットを押さえる
- ■ 中指で3弦（G弦）の2フレットを押さえる
4弦（D弦）から1弦（E弦）までを鳴らしましょう。
10フレットでの演奏方法
オープンポジションでの演奏をマスターしたら、次に10フレットでの演奏方法を学びましょう。すべての弦の10フレットを人差し指で押さえ、薬指で5弦（A弦）の12フレットを押さえます。
- ■ 人差指で6弦（E弦）から1弦（E弦）まで、すべての弦の1フレットを押さえる
- ■ 薬指で5弦（A弦）の12フレットを押さえる
6弦（E弦）から1弦（E弦）まで、すべての弦を鳴らしましょう。
Dマイナー7thコードを使用した曲
Dマイナー7thは、使い勝手が良いので、幅広いジャンルの曲で使用されています。マイナーコードですが、それほど暗い感じではなく、楽曲にアクセントを与えています。その中からいくつかの例をみてみましょう。
ポップソングでは、モータウンの代表的な曲である、Supremsの"Baby Love"が上げられるでしょう。1964年にリリースされたこの曲は、ヴォーカルとシンフォニックなアレンジを融合した名曲で、今も尚みんなに愛されています。この曲の中のDマイナー7thは、メロディーとリズムの間に興味を引くパートを作り出すのに成功してます。
ファンクでは、Rippleの"I Don’t Know What It Is, But It Sure Is Funky"を聞いてみてください。10フレットでの演奏方法を使った、ファンキーで跳ねるサウンドを体感できはずです。
ブルースでは、本当に多く使用されています。マーヴィン・ゲイの"Inner City Blues"でもDマイナー7thコードを使用することで、音楽的な緊張感を生み出していますし、ロバート・クレイの"Phone Booth"では、その憂鬱な感情をうまく表すのに役立っています。
この様に、Dマイナー7thコードは多くの曲で、憂鬱で緊張感のある感情を表すのに使用されています。これらの曲を聴き、実際に弾いてみることで、このコードが生み出す感情の表現を感じてみてください。
