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ギターでFメジャー7thのコードを弾く方法
今回は"Fメジャー7th"の弾き方を学びましょう。
Fメジャー7th(Fmaj7)コードは、落ち着いた雰囲気の中に、機敏な気質を持った響きを持つコードです。Fメジャー7thは、FとF#といったメジャーコードの仲間と同じように、アグレッシブなサウンドを奏でます。Fメジャー7thのコードの形状を見ると、Cコードによく似ていることに気がつくでしょう。実際Fメジャー7thは、Cと一緒に楽曲で使用されることが多々あります。では、実際にどうやって弾くのかを見ていきましょう。
Fメジャー7thの演奏方法
響きの観点から見てみると、Fメジャー7thは、今にも爆発しそうな一歩手前にある平穏な状態に似ています。いろいろな感情を抑えながら落ち着きと感情の爆発の境界線を歩いている感覚とも言えるでしょうか。
Fメジャー7thを演奏するには、まず人差し指で2弦(B弦)の1フレットを押さえ、次に中指で3弦(G弦)の2フレット、薬指で4弦(D弦)の3フレットを押さえます。
- ■ 人差指で2弦(B弦)の1フレットを押さえる
- ■ 中指で3弦(G弦)の2フレットを押さえる
- ■ 薬指で4弦(D弦)の3フレットを押さえる
4弦(D弦)から1弦(E弦)までを鳴らしましょう。
Fメジャー7thコードを構成する要素
Fメジャー7thコードは、ルート音、メジャー3度、5度、メジャー7度の音程で構成されています。実際のノートは下記の通りです。
- F、A、C 、E
これらのノートを結びつけることで、Fメジャー7thに時限爆弾が時を刻むような感覚を思い起こさせます。
Fメジャー7thコードを使用した曲
Fメジャー7thコードは、ポップソングからフォークまで幅広いジャンルの曲で、緊張感を加えるために使用されています。その中からいくつかの例をみてみましょう。
ポップソングでは、アソシエイションの"Cherish"が代表曲のひとつでしょう。この曲の中でFメジャー7thコードは、暖かいメロディのなかにアクセントを加えるために取り入れられています。
また、GroupLoveの"Tongue Tied"では、まるで沸騰する鍋のような、煮えたぎった感覚を感じることができるでしょう。この曲はとてもキャッチーなダンスチューンで、頭に残るメロディもとても秀逸です。
ロックに耳を傾けてみましょう。美しいピアノから始まるColdplayの"Clocks"は、Fメジャー7thコードを使用することで、感情を押さえた感覚を表現しています。また、Commodoresによる"Easy"はどうでしょうか。Fメジャー7thの優しい一面を描き出し、美しいピアノ主導のバラードで聴く人を魅了します。オリジナルを尊重しながらハードなギターサウンドを取り入れているFaith No Moreがカヴァーしたバージョンもぜひ聞いてみてください。
ゆっくり始まり、感情を押し殺し緊張感を生み出し、そして結末を迎える。U2’の"One"は、Fメジャー7thの全てを表していると言ってもいいでしょう。歌詞の内容から、ギターの音色、パーカッションまで全てが意味を持っています。
これらの曲をマスターしたり、実際に弾いてみることで、このコードが生み出す感情の表現を感じてみてください。