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ハーモニクスを活用したチューニング方法
デジタルチューナーがない場合には、この方法が役に立つでしょう。
デジタルチューナーや、スマートフォンのチューナーがない場合でも、ハーモニクスを活用してギターをチューニングすることができます。
ハーモニクスとはなんでしょう?
ハーモニクスとは、弦の長さを正確に分割したある一点を軽く指で押さえて、倍音の原理を利用して得られる高音のことです。これは、ルートの音程の波形を補完する音の波と考えてください。
ハーモニクスのトーンを出すには、E弦(6弦)の5フレットの真上にそっと指を置きます。この時、弦を押さえつけない様にしてください。あくまでも指は現に触れた状態で、フレットの上に乗っかってるだけです。
その状態で弦を鳴らすと、持続してなる様なトーンが聞こえてくるでしょう。これがE弦(6弦)の5フレットのハーモニクスです。同じ様にA弦(5弦)の7フレットを鳴らしてみてください。
各弦の5フレットのハーモニクスを鳴らして、その下の弦のハーモニクスの音と合わせていく方法が、ギターのチューニングをする最も一般的で確実な方法の一つです。
つまり、E弦(6弦)の5フレットのハーモニクスを鳴らして、その音が鳴っている間に、A弦(5弦)の7フレットのハーモニクスを鳴らすことで、A弦(5弦)のチューニングを行うのです。2本の弦の音が少しでもずれている場合は、聞こえる音の違いに気が付くでしょう。注意深く音を聞きながら、E弦(6弦)の5フレットのハーモニクスとA弦(5弦)の7フレットのハーモニクスの音が同じになる様に調整してください。
この方法は、E弦(6弦)とA弦(5弦)だけではなく、A弦(5弦)とD弦(4弦)、D弦(4弦)とG弦(3弦)、B弦(2弦)とE弦(1弦)でも同様に行うことができます。これらのペアは、すべて4分の1の音程で調整されているからです。しかし、G弦(3弦)とB弦(2弦)だけは、音程の間隔が違うので、この5フレットと7フレットのハーモニクスでチューニングをすることができません。
多くの人は、「G弦(3弦)とB弦(2弦)はハーモニクスを使ったチューニングができない」と考えていますが、方法はあります。G弦(3弦)9フレットのハーモニクスとB弦(2弦)5フレットのハーモニクスを鳴らすことで、チューニングを合わせることは可能です。9フレットのハーモニクスを鳴らすのは、少し難しく感じるかもしれませんが、この方法を使うことでG弦(3弦)とB弦(2弦)のペアもチューニングを行うことができるのです。